イタリアグルメレポート 第二回 ピエモンテ州

ピエモンテ州

●トリノ

北イタリア、ピエモンテ州の主要都市トリノはイタリア統一後最初の首都であり、フィアット社の本拠地、イタリア随一の工業都市として知られていますが、グルメの街でもあり、2年に一度開催される味の祭典「Salone del Gusto」でも有名です。伝統的なカフェが多いことでも知られています。そのトリノの中心街、ポー川沿いの通りVia Po(ポー通り)にあるカフェ・フィオリオをご紹介しましょう。

 

グルメの街トリノの伝統的カフェ、Caffe Fiorio (カフェ・フィオリオ)

ポー通りは路面電車の走るトリノの目抜き通り、アーケードのある通りの中心にカフェ・フィオリオはあります。伝統あるトリノのカフェの中でも歴史が古く創業なんと1780年、プッチーニがお気に入りだったことでも有名なカフェです。

トリノで生まれたと言われる独特の山形をしたチョコレート「Gianduiotto(ジャンデュイオット)」や「猫の舌」と呼ばれる平たいクッキーを手作りし、店先ではジェラートも売られている親しみのあるお店です。ポー通りに面した入口を入ると小さなホールにカウンターがあり、気のよさそうなバーテンさんがいて愛想をしてくれ、飲み物の注文をしやすい雰囲気です。一歩奥に入るとテーブル席があり、お昼時には豊富な野菜、魚、肉類の料理メニューをランチブッフェで楽しめます。さらに店奥に入るとリストランテ風のシックで落ち着いたテーブル席になっており、伝統的な雰囲気で食事がきるようなレイアウトになっています。

オーナーのルイジさんは日本のお客様にもぜひジャンデュイオットやクッキーを試してもらいたいと勧めています。

 

●バローロ・バルバレスコ

イタリア名ワインの産地バローロ村、バルバレスコ村はトリノから車で一時間程の所にあります。バローロもバルバレスコも世界的に知られた名ワインを産出していますが、共に小さなのどかな村です。バローロ村は一面ネッビオーロ種のブドウ畑に包まれた丘の途中にある小さな村で、その村の中心には11種類の地区に分かれたバローロ村産出のバローロ赤ワイン各種がテイスティングできるワイン博物館があります。

実際に11種類のバローロを味わってみると、同じネッビオーロ種から作られた赤ワインでも、それぞれの地区の地質、日照時間等の条件の違いで、これ程までに味(酸味・渋味・苦み等)、風味、コクが違うものかと驚かされます。バローロワインの生産者の大手であるMarchesi dei Barolo(マルケージ・デイ・バローロ)には地下に大樽、小樽で製造されるワイナリーがあり、見学とワインの試飲、食事もできるようになっており、多くの見学者を迎えています。

さらに車で30分程でバルバレスコ村に到着します。規模はバローロよりも小さいですが、同じネッビオーロ種から作られる安定した高級赤ワインバルバレスコの人気はバローロに匹敵します。こちらも小さな村の中心にワイン博物館があり、テイスティングが可能です。
ワインの愛好家にはぜひ訪れてみる価値のある村だと思います。

 

●アルバ
モッラトリュフ塩

トリュフ、イタリアではTartufo(タルトゥフォ)と呼ばれるきのこの産地です。香りが良いことで料理の高級なトッピングとして使われますが、タルトゥフォを使った食品が多く生産されている地区でもあります。タルトゥフォ入りトマトソース、タルトゥフォ塩(トリュフ塩)、タルトゥフォバターといった具合です。

タルトゥフォ加工業者も多くあり、様々な食品、調味料が生産されています。また良質の白ワインを産出していることでも知られています。

 

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